「えぇとね、Qの背後には常に生徒会が付いているの。会長、副会長、会計、書記。その中の会長と副会長、それと自分の学年以外の学年委員長2名。その4人と、用心棒としてそばに置いたウサギさん、計5名」

「……じゃ、直接菅原に選ばれたのって……俺だけ?」

「そういうこと」



だからムダに視線を浴びるのか!!

今日一日過ごしていて、ずっと視線を集めていた。

こそこそと話している声も、驚きの声も聞こえてきた。



「だから、ウサギさんはみんなと違う特別になっちゃったんだけど……それでも、一緒にいてくれますか……?」



不安そうな目。

でもな、菅原。

俺、決めたから。

今日一日過ごして、菅原の話聞いたりして、決めたから。



「今更なに言ってんの?こき使われようと何だろうと、菅原が優しいって知ったら、ついて行くのも悪くないと思ったよ」

「……え?」

「これからもよろしく、涼歌様」



そう、俺はこの菅原涼歌という女王様についていくことを決めたのだ。

自分のQとしての秘密を話してくれた菅原は、きっと俺を信じてそれを話してくれた。

俺も菅原をこのまま一人で頂点に立たせたまま、孤独のままにさせておきたくはない。



なにより、そのギャップも悪くないと思った。