「今神崎さんは、ファンのためを考えて行動しようとしてる。その成長にとても驚かされたわ」

「カナちゃんの大切な人が教えてくれたんだよね」


そう言ったのは愛海。


「カナちゃんとあたし、今Q制度のある学校に通ってるの」


それだけを聞いて、峰はわかったらしい。


「……そうだったの、なら安心ね」


微笑みを浮かべて言った。


「さて、ライブいつしたい?」

「早くても遅くてもダメだよね……」


となると二ヶ月三ヶ月くらいの方が……。


「卒業シーズン……三月は?」


俺も一緒に卒業する。