「登校中に読書をしないっ!ちゃんと前を向いて歩きなさい!」
「は、はいっ!!」
朝からQモード全開の菅原。
久しぶりだな、この感じ。
新学期になった。
俺はもうこのギャップに慣れてきたらしく、そこまで驚かなくなっていた。
「カナちゃ〜んっ♪」
そう言って後ろから抱きついてきたのは……愛海。
そうなんだ。
今学期から愛海も同じ学校に来ることになったんだ。
「ねぇ、あれって……」
「Qの菅原涼歌さまだよ。失礼は許されないぞ」
「……別人だ……」
学校にいる時の菅原を見るのが初めてな愛海は、少し関心してるっぽかった。