「一つ言っておくね。あたしはイジメられたことはないよ。カナちゃんは知ってるだろうけど」

「じゃ、他に理由があったって事なんだね」

「……そうゆうこと。今日はごめんなさい、連れてきてしまって。もうデートに行ってもいいよ」


デート……。


あぁっ!!

今日はイブだった!!


「行くぞ菅原!!」

「え!?もう!?今すぐ!?」

「今すぐだよっ!!時間なくなるだろ?」


菅原の手を引いて愛海の家を出た。


「存分にラブラブしておいで〜♪」


そんな愛海の言葉を聴きつつ、俺ら二人は夕焼け空の下を歩いて行った。