「確かに、低レベルな知能を持つ愚民たちによる個人または集団で行われる弱者を落とす行為は許せない。自分とかぶる部分もあるから、特によくわかる」


菅原にそんな過去が……。


「でも、私のはまだカワイい方。言葉攻めで泣かされてただけだから。それでもあの時の私にとっては……重かったの」

「……子供って怖いよね。傷付けられなくちゃ傷付く方の気持ちがわからない」


愛海の言葉に微笑んだ菅原。


「ホント、笑えないよ。中学入るまで気が小さかった。でも、中学で出会った先生に自信を持つ勇気をもらった」


自信を持つ勇気……。


「あの一言で、私は変われた」