「でもカナちゃんの学校行きたいって希望したのはあたしの本心」
愛海を見ると、にっこり笑っている。
「叶姉はきっと気付いてくれたんだ。カナちゃんがいなかった間のあたし」
「言ったじゃない?愛海の中で一番信じられるのは要だって」
「離れて初めて信じていたんだって実感したの。隠してたつもりだったのにな〜」
愛海は俺を信じている。
人を信じようと努力しようとしている。
応援したい。
「逆を言うと、初めて人を信じていなかったってことに気付かされた。ちゃんとした意味を知った」
大切なものに気付けたっていうこと。