「なんで!?俺教えてなかったよな?」

「あたしが行った時に合唱コンクールの練習してたじゃん。ウチのコーラス部に聞いただけ」


そんなに簡単にわかってしまうものだったのか...。


「要くん、その子は?」


生徒会のひとりが聞いてきた。


「いとこの飯澤愛海。新学期からウチの学校に入ってくる」

「どうも、愛海です♪Qさまとはもう会ってたんだけど、皆さん初めまして」


愛海のテンションについて行けないコイツら。


「んでもってQさま、お久しぶりです。……で、カナちゃんにはバカと言いたい」

「なんで俺だけ!?」

「あたしの事情。いつもみたく晴れ舞台を見に行ってあげたのに伴奏だったんだもの」

「……悪かったな伴奏で。伴奏重要だろ。ビバ伴奏ビバ成功」