あれから俺たちは忙しくなった。 放課後は毎日コンクールに向けて練習。 指導は俺と菅原。 伴奏は俺、指揮は菅原。 毎日毎日練習に励んだ。 ――結果 あっという間に訪れた当日。 見事に成功した。 俺たちが帰ろうとしたとき……。 パチパチパチ... ひとつの拍手の音と共に、見慣れた顔が現れた。 「すごかったすごかった♪びっくりしたよ?」 「愛海!?」 ……なぜか愛海がいた。