ふと気付いたけれど、彼らが変わりを用意したりサボったりする可能性は考えられないのだろうか?

確か菅原は奴等の名前すら聞いてなかったような気がする。



「名前……わかるの……分かるんですか?」



まずい、学校だった。

今は敬語の方がいいと悟り、言い直した。

彼女の態度はすでに女王そのものであり、眼力が鋭い。



「なにが?」

「さっきの人たちのです」

「茨木剛、小金亮、鈴木大和。新入生以外なら覚えているわ」

「え……?」



この人、何百人というこの学校の生徒の名前を覚えているのか!?

じゃあ、あの人たちはタメか先輩……。



「三年生でも容赦はしないわ」



怖いっす!!

本当にギャップ激しい。

ここ来るまで優しかったよね!?



これがQの仕事ということだろうか……。

怖い人だと思った。