「失礼します。昨日お電話させていただいた宇崎です」


電話してたのかよ。


「あぁ、お姉さんね。お二人共どうぞそちらにお掛けになってください」

「はい」


……俺も?


「要にこの学校を教えてくださって助かりました。もう心配することもなくなりました」

「いいえ、こちらこそありがとうございます」

「そこで、この学校を信用して、もう一人引き取っていただけないでしょうか?」


……もう一人?


「飯澤 愛海といいます。今一年です」

「愛海!?」


いいざわまなみ

俺らのいとこ。