学校に着くまで、菅原は普通に話していたけれど、学校が見えてきたら会話がぴたりと止まった。



そう、俺はこの人が女王様だということをすっかり忘れていた。

門をくぐり、少し歩いていると、前にいた男がゴミをポイ捨てしたのが見えた。



あ〜ぁ……。

なんて思ってふと隣を見ると、隣にいたはずの菅原が消えていた。

前を見るとポイ捨てしてた奴らに向かって走って向かっているところで、そのポイ捨てしていた男の肩をつかんだ。



「あ?なんだ……ゲッ」



その男は、菅原の顔を見たとたん顔を青ざめさせ、一歩足を引いた。



「アナタたち、今何した?分かってやっていたのよね?分かってるなら今すぐ片して報告、謝罪なさい。罰は何にして差し上げましょうかね……」

「ハッハイッ!!」



Qサマ降臨!!

その女王様オーラに圧倒させられた。



そしてソイツらはゴミを拾い報告、謝り、菅原の次の言葉を待った。