……姉ちゃん。 「運転できんの?」 「そりゃ、運転してここまで来たんだからねぇ」 ……信じられない。 「いつの間に……」 「一年前。アンタと会う機会少なかったもんね。だから来たのにおでこにシートくっつけて」 「タイミング悪すぎなんだよ」 なんだよ免許取ってたのかよ。 だったらいつでも来れただろ。 「んじゃ、送って行くわ。二人とも行きましょ」 叶がドアを開けて出て、それに阿部麻里亜が続いた。 「またね、要くん」 「あぁ、サンキュ」