「……ってか三年生をカラオケに連れ込むな。一応受験生でしょ?」 ちなみに、二人の紹介はとっくに終わっていたりする。 「ちょっとした息抜きでしたから、ちょうどよかったです」 「それに、連れ込んだのは俺じゃなくて、クラスの奴ら」 あの時俺は脅されていた。 「まぁ、話はここまでにして、今日はもう暗くなっちゃってるから早く帰りなさい」 「待って、阿部麻里亜は近いけど菅原は30分はかかるから、せめて弟を……」 「私が送って行くわ」 「でも帰りが……」 「車で」