「とりあえず、今は一安心ね」


菅原と阿部麻里亜がいろいろしてくれて、頭がはっきりしてきた気がする。


「ごめんね?気付いてあげられなくて」

「いや、俺こそ……自分が気付かなくて……」


まさか風邪とは思わなかったから。


そんな時


ピンポーン

誰かが来たようだ。


「誰だろ?」

「私が見てくるわ」


菅原が見に行って数秒後。


「はぁ?」


聞き慣れた声が響いた。