「ちょっ……待てよ、別に戻らなくてもよくないか!?」
スタスタもと来た道をもどる菅原。
「だって、私がぐだぐだ説明してるからどんどん距離が……」
「別に距離なんて……」
「別に、家の場所を知りたいなんて理由じゃないんだから!」
「お前知りたいだけかよ!!」
え、なにツンデレ?
ツンデレなの?
「……だって私の家を知られたのにウサギさんの家を知らないなんてズルいでしょ?」
いや、ズルいも何もない気が……と、引っかかる単語に気が付いた。
……家を、知られたのに?
知られたってことは。
「家、着いてたの?」
「そう、ここ」
彼女が指差した先には、普通のお家がありました。
Qて……校外じゃ本当に普通なんだ……。



