「それで、丁度見つけたし、用心棒もそろそろ欲しいと思ったのもあったから、あなたにしたの」



THE『君に決めた!』な勢いだったらしい。

これも運命のイタズラか。



本当は目立ちたくなかったのに。



「裏の話したからには、あなたに拒否権はないわ」



にっこり、女王の笑顔をいただきました。

つまり強制ですねわかります。



また少し進んで、菅原が俺を見る。



「ってことで、私の話はこれくらいかな?うさぎさんの家はどこ?」

「あっち」



そう言って、俺は真後ろの今きた道の先を差した。



「……過ぎた……?」

「いや、もう学校を出た時の方向から違う」



ポカン、菅原は面白いくらいに驚きを浮かべる。



「……戻ろうっ!!」



戻るの!?



予想外の反応に、俺の方が驚く。

だって迷わずこっちに歩いて来たということは、菅原の家がこの先にあるってことだろうと予想がつく。