「もっと、あたたかさをくれる?」


ここでいうあたたかさって――…


心?


「近付きたい。もっともっと、要を知りたい」


そして彼女は

俺の首に抱き付いた。


俺はその頭を

そっと撫でた。


「俺でよければ、お姫さま」


俺よりほんのり温かい君。


その熱が

ちょうどいいくらいに気持ちよくて


しばらくギュッと抱きしめあっていた。