「なんで……いきなりそんな……」

「あまりにもお前が危機感なさすぎるから、経験値が気になってな」

「……付き合った人もいないよ」

「だろうな。本気で男をなめてる」


ギィ……


椅子をひいて立ち上がり、菅原の椅子の横に立った。


ヤベ、止まんねー。


「な、なめてなんて……」


菅原の肩に右手を置いた。


「今ここにいること自体、なめてる証拠だろ?」


左手で菅原のあごをひいてこっちに向ける。


「それとも、なにがあっても勝てるって思ってるわけ?」