それでも、菅原だけは変わらないとわかったとしても、湧き上がった不安はぬぐいきれない。
「でも、もし以前みたいに全員が梅亜として俺を意識していたら……全員突き放すのか?また転校なんてこと……」
「大丈夫よ。そんなことはさせない。あなたは私の用心棒よ。まだ全ての役を果たしていないわ」
Q様である菅原は相変わらず女王様だな。
菅原の言う大丈夫という言葉に、根拠もないのに本当に大丈夫なんじゃないかと思えてくる。
その言葉が安心させてくれる。
「それに、全員突き放すなんてこと、ならないわ」
「え?」
そう言った菅原は、俺から視線を外し、他の奴らを一通り見渡した。
「オイオイウサギ、俺らのこと忘れてねーか?」
「お、大原……」