「Qバッチを付けている宇崎要は直接Qと関係がある証拠。簡単に手を出せる相手じゃないはずよ」



そう説明したのは菅原。

たとえ唯一年上の阿部麻里亜だとしても、今の俺は簡単に手を出せない立場にある……。



「麻里亜さんとは一度関わったから、連絡先は教えているの」



そうか……そういえばそうだったな。



「争い事をおさめる、精神状態を正すこともQの仕事よ」



自分が戻ってくる。

冷静な考えに正してくれる。



Qはこうやって、みんなを助けてきた……。



「……ご、ごめん」



俺はようやく、この状況を把握することが出来た。