少年の前に回りむ綺麗な金の髪をもつ少女が現れた。

長い金髪は結われておらず、無造作に垂れ流している。

「コウがこうなのはいつものことだろ」

そこにもう一人少年が加わった。

茶髪でこの中で一番落ち着いているように見える。

「ふぁ…ねむい」

赤い髪の少年は欠伸を噛み締めて教室を出た。



赤い髪、青い瞳を持つ少年―――コウ=コルスサー

金髪、金の瞳を持つ少女―――セラ=ボリビア

茶髪、茶の瞳を持つ少年―――ディール=リード

アカデミーでのクラスも一緒で家も近く親も仲がいい。

3人はいわゆる幼なじみだ。




「なぁ、地平線って見たことあるか?」

赤い髪の少年、コウが先頭を切って歩きながら後ろの2人に質問した。