「神田、朝から騒がしいぞ!
早く席に着け!!」
「す、すいません……」
うっわ、なんか恥ずかしい!
みんなこっち見てるよ〜!!
朝からこんなに注目浴びるなんて、恥ずかしすぎる!!!!
席に着くと、健吾がニヤニヤ笑いながら私を見ていた。
……こいつ、絶対面白がってるよ。
私は健吾を思い切り睨み付けてやった。
そんな私を見て何を思ったのか、健吾は盛大に吹き出した。
先生を始め、クラスのみんなが一斉に振り返る。
「谷口、どーした?」
「あ、何でもないっす!」
爽やかな笑顔でそう答える健吾。
先生はイマイチ納得してない様子だったけど、再び黒板に向き直って連絡事項を書き始めた。
…………ムカつく。
健吾の練習メニュー、いつもの三倍にしてやろうかな。
そんなことを考えていたら、ホームルームの終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。
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