この胸いっぱいの愛を。




でも、当然ながらその考えは間違いで。


俺が問題を起こせば起こすほど、みんな俺から離れていった。



割とよく話していたクラスメートも、俺を避けるようになった。


そうして俺は、完全に孤立してしまったんだ。


生徒はもちろん、教師も俺を見捨てて、何をしても注意しなくなった。


注意すれば、余計に俺を怒らせるとでも思ったのだろう。




誰にも相手にされなくなった俺は、お袋に八つ当たりをした。


暴言を吐いたり、時には暴力も振るった。


今思えば、最低だと思う。


何の罪もない………

それどころが俺の為に寝る間も惜しんで働いてくれていたお袋を傷つけるなんて。


小学生の吐く暴言や暴力なんて、大人にとっては大したことないかもしれない。


だけど、俺があの頃お袋に与えた心の傷の大きさは、計り知れないほど大きいだろう。




バカな俺は、そんな当たり前のことにも気付かずに……


孤独で惨めな小学校での生活に、幕を下ろした。




そして、小学校の同級生と同じ中学に上がりたくない一心で受験した海星中学に無事入学。


俺の、新しい生活がスタートした。




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