この胸いっぱいの愛を。




「あ!」

腹を抱えて笑っていた一人の男が、突然手を叩いた。

その顔には、見ていて不愉快としか思えないような笑顔が浮かんでいる。




──────また何か、とんでもないことを言いだすのでは。

そう考えると、俺は気が気でなかった。


冷や汗が、頬を伝って流れ落ちる。


「何なに?」

「なんだよ、ユッキー」


ユッキーと呼ばれたその男の周りに、他の四人も集まる。

そしてその次に奴の口から飛び出した言葉に、俺は絶句した。









「こいつの服全部脱がせて、写真撮っちゃおうよ」

「!?!?」




……何を、言ってるんだ?


「そんな写真ばらまかれたら、立場なくなっちゃうよなー。
 お前はもちろん……妹チャンも」

「!!!!」




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