「で、誰がしてくれる?」


部長の話はまだ続いていた。

ああ、そうか。

みんな出たくないんだな。

それはそうだろう。

台風も来てるし、僕だってアパートに閉じこもって、買ったままでまだ見てないDVDを見たい。


「冬木。冬木!」


部長が僕を呼んでいる。

僕は何のことかわからず顔を上げる。


「すまないが、お前がやっといてくれるか?」