「もしもし、俺だけど!」 「……どちらの『俺』ですか?」 元カノとなってしまった彼女は、明らかに不機嫌だ。 いや、単に眠いだけか? 「あのさ、さっきの話だけど」 「……あぁ。なに?」 「喉元過ぎれば熱さを忘れるって諺、あるだろ?」 「……それがなに?」 「いずれ、おまえはそういうことになるってわけだ」 「はあ??」