あー、そうかそうか。 昨日の晩、新しい男と盛り上がって、そのまんま朝を迎え。 「あたし、日本に置き去りにした彼と別れるわ!」 そんなノリで俺に電話したのかも。 じゃあさ? 時間が経てば、アイツの頭のなかのお花畑もすっかり枯れ果てて。 「やっぱりあたしには、壮ちゃんしかいないんだわ!」 そうなるんじゃないか? それなら――…… 今のうちに釘でも刺しておくか。