「あ、でもさ……」 「うん?」 突然、彼女は何かを思い出したように、話を変えた。 「電話の彼女……、いいのかな」 「なにが?」 「だって、日本にいる彼氏とちゃんと別れたって思っているよね?」 「あ………」 そうだった。 いや、別に放っておいてもいいんだけどさ。 俺の彼女は、それを許さないわけで……。