―さくらへ―



この手紙を読んで、さくらはどう思うかな。


泣き虫のお前のことだから、また泣いちゃったりすんのかな。



いやいや、それとも怒ったり?


別れのあいさつくらいきちんとしろよって?


あー、なんか想像つくかも(笑)。



けど、やっぱり俺はこの別れが永遠だなんて思えないんだ。


お前を失うことなんか想像できない。



さくらは? 


こんな頼りない男は、もうウンザリ?



もしそうだとしても、俺は諦めねーから。



俺の言葉が信じられなければ、それでもいいよ。


他の男を好きになってもいいし。


お前がそれで幸せになれるなら。


……いや、やっぱ嫌だな。



けど、もしそうなったとしても、俺は絶対お前を奪いに行くけどね。




さくら しばらく離れるよ。


ホントゴメン。



だけど、これだけは忘れないで。




さくらの右側には、いつも俺がいるってこと。





―大塚隼人―