学校。 あれから数日がたっていた。 奈津紀は複雑な顔をしていたが『綾香が決めたなら。泣かされたら私に言うんだよ?』と言った。 信頼出来る友人がいて良かった、と本当に思った。 朔夜さんはというと。 「綾香、気にしちゃだめだよ? もー!彼女を不安にさせる彼氏ってサイテー!!」 特に何も変わっていないようだった。 奈津紀が私の代わりに怒ってる。 「綾香が来るまでヒマつぶし」 「女の子でヒマつぶしってサイテーですよ?センパイ」 ふくれっ面の奈津紀に、朔夜さんは笑った。