その時、私は深く考えず『それは楽だな』ってくらいにしか考えてなかった。 朝だから、少しボンヤリしていたのかもしれない。 朔夜さんは、ワゴンからテーブルへ、朝食を手際良く並べていく。 私が食事のために椅子に座ると、朔夜さんも向かいの椅子に座った。 朝食を食べ終えると、朔夜さんは食器をワゴンに片付けた。 そのまま、ワゴンは廊下へ出し、私の部屋に戻ってきた。