少しだけ緊張した面持ちで、朔夜は私の頬に触れた。 そっと近付き、私の額にキスをする。 そして、これ以上近付けないくらいに私を抱き締めた。 いつもと少し違う雰囲気の朔夜に、私は戸惑いを隠せない。 静かな時の流れの中、潮騒の音と、朔夜の鼓動が私に響いてくる。 このまま溶けてしまうんじゃないかというくらいの抱擁。 温かい朔夜の熱が、私に流れ込んでくる。