夕食の時間、朝と同じように、朔夜さんが給仕をしてくれる。 今日の食卓には、お父様もお母様もいない。 いることの方が珍しいくらいなんだけど、やっぱりこの寂しさには慣れない。 食事を済ませ、部屋へ戻ることにした。 部屋へ戻ってしまえば、お風呂やトイレは備え付けられているので、部屋から出ることは殆どない。 両親に大切にされているとはわかっていたけど、時々、まるで籠の中の鳥のように感じることがあった。