自分の目が信じられない。 「さ…朔夜さん…?」 混乱した私には、名前を言うのが精一杯。 つかつかと寄ってきて、優しく微笑んだ。 一瞬、さっきの出来事が夢かと思わせる、私の知ってる優しい笑顔。 「お嬢様も、して欲しいのですか?」 夢じゃない… 「私…帰る!!」 腕を掴まれ、引き寄せられる。 「ヤキモチですか?」 だっ誰がっっ!