しかし、そんな感情も、朔夜さんの一言で、吹き飛んでしまった。 「悪いな。綾香お嬢様が来たから、もうお前ら用済み」 よ、用済み!? しかしその驚きも、朔夜さんの行動で吹っ飛んだ。 『寂しいですぅ…』 そう上目使いで言った女の子を抱き寄せ、 「最初から、綾香お嬢様が来るまでしか相手できないって言ったろ?」 そう言って、 キスをした。 『朔夜さまっ』 「あとはまた明日。もう行け」 皆、思い思いに挨拶をして、ぞろぞろと立ち去って行く。