鬼畜な俺様執事



ガチャ、と扉が開く音がした。



私は反射的にそちらを見た。



入って来たのは、


女性だった。



年は20才くらい。



長い黒髪を後ろで結わえ、黒いパンツスーツに身を包むその姿は、まるで訓練されたドーベルマン。



黒く力強い瞳が印象的な、キリッとした顔立ちの美しい女性だった。