テラスに出ると、清々しい朝の香りがした。 私は椅子に腰掛け、朔夜さんにも椅子を勧める。 最初は断っていたが、私の強い勧めで、「失礼します」と言って座った。 メイドに用意して貰った紅茶を一口飲み、私は質問し始めた。 朔夜さんは面倒がらずに、丁寧に答えてくれる。