朔夜は苦々しい顔をして、有無を言わせない口調で言った。 「明日、1日休ませてくれ」 「どうしたの?」 底知れぬ不安が私を襲う。 「戻ったら話す」 もうこの話はおしまい、とばかりに私の手をとり、歩き出した。 「ここで何か話があったんじゃないの?」 私が訊いても、こちらを振り返りもせず、ただ無言で歩く。 私は諦め、朔夜の後ろを俯いて歩いた。