パンツスタイルに着替え、裏庭に戻った。 朔夜は優しい顔で、笑って言った。 「へぇ。そういう格好も似合うな」 私はなんだか恥ずかしくなり、それに気付かれないよう、ヘルメットをかぶった。 「どこへ行きたい?」 「……海」 ぶっきらぼうに答えた私に、かしこまった声で返す。 「かしこまりました、綾香お嬢様」