遠くから、ランニングの掛け声が聞こえる。 一瞬、強い風が吹いて、 砂埃が舞った。 「お母さんはね、 看護士をしてるんだ。 父親と結婚したとき、 お母さんは、 私が小さいから、かわいそうだって、 仕事を辞めたの。 でも、父親が出て行って、 私を育てるために、 また仕事に就いたんだよ。 夜勤も勤めて、 私のために、 一生懸命。 だからね、 お母さんの幸せを壊すようなこと、 二度としたくないの。 お母さんには、 今度こそ 幸せになってほしい。」