深夜。

ベッドに横になり、
私は、今まで胸につかえていたものが、
全て解けて消えていくような感覚を味わっていた。

夢の中を手探りで進んでいたのが、
目の前の霧が晴れて、
急に現実感をもって現れた感じ。


と、

無性に清に会いたくなった。

ほんの数時間前に会っていたのに、
あと数時間経てば、会うことができるのに・・、


どうしても、今すぐ
清に会いたい。

時計を見ると、
深夜2時。


はぁ~。

ため息をつく。

もう寝てるよね?
今日は、色々あって疲れたし。

あと5時間のがまん、
我慢だ、私。

でも・・、

顔が見たい。