その時、あいつは、 どんな気持ちだったんだろう。 自分の好きな子が、 自分のせいで辛い目にあって、 何もできない自分の無力さを 呪ったりしたんだろうか? 「それが、 2年生のときの話なんだけどね。 それ以来、清は、 女の子とは口をきかなくなっちゃったの。 多分、また誰かがターゲットになるの、 怖かったんじゃないかな。 だからさ、 ひかりと一緒に登校してきたときは、 びっくり仰天だったんだよね~。 おっと~、ついに彼女が!ってね。」 栞は、お得意のウインクをして、 フフと笑った。