「お母さん、私が降りてこないの、 何か言ってた?」 少しの沈黙の後、 私は口を開いた。 「さっき、ここに様子見に来てたぞ。 お前は疲れて寝てるみたいだから、 後で夕飯食べるように言ってくれって。 今日は、夜勤だからって、 もう出かけたけどな。」 そっか。 そういえば、朝そんなこと言ってたっけ。 母がいないことに、 ほっとする自分に嫌気がさす。 「悪かったな。 俺のせいで・・。」 どんな顔をして そんなことを言ったのか・・。 あいつに背を向けたことを 後悔した。