やがて、一志が眼を開けると、そこには一つの自転車と旅行の荷物。 電車の切符もあった。 光の街に一人。 きっと、ここは地獄だろう。 優しい地獄に堕ちたんだ。 「……………」 一志は、息を吐いてペダルを強く踏み込んだ。 宛どない旅が始まる。 ただ、ここで終わる。