放課後の屋上は、がらんと空いていた。 重い扉を開けると、フェンスに寄りかかるカップルらしき男の子と女の子が見えた。しかし入ってきた私と佐伯を見て、慌てた様子で出て行ってしまった。 悪いことをしてしまったかもと思い、ため息を吐いた私に、佐伯は小さく笑った。 フェンスに寄りかかる、私と、佐伯。 間に長い沈黙が流れ、生ぬるい風が頬を撫でる。 日差しのまぶしさに視線を落とすと、隣に立つ佐伯が口を開いた。 「……ギターを弾いてる時の、トキは」