「私の卒アル、見つけたら書いてねー!!」

教壇の上から雅美が叫んだ。

「あたしのもー!!
何回書いてもいいよー!!」

雅美に便乗して、冗談混じりにそう叫んだ。



ガラッと教室の扉が開いて、先生登場。

みんなバタバタと名前順の席についた。

こんな時、やっぱり先生ってすごいなぁと思う。

あんなにざわついてたのに、もう静か。

「これから体育館に移動する。
最後なんだから、制服はきちんと着ること」

あたしたちは折ってたスカートを1段だけ元に戻す。
礼した時にパンツが見えたら恥ずかしいから。

男子だって腰まで下げてたズボンをちゃんとウエストまで上げる。

第一ボタン閉めるのは、体育館に入る手前。
だって苦しいんだもん。



さあ、あたしたちの最後の行事。