Drop Piece




「利央が……なに?」


…へぇ、利央まで呼び捨てなのかよ。

少し眉をひそめて、人差し指のリングをいじる。



「ねぇ、白羽壱流!!利央に何かあったの!?」


白羽壱流。

お前が呼ぶとすげぇ苛つく。


その苛立ちがばれないよう、目線は外したまま口を開いた。



「なんもねぇし」

「ほんと?」

「……」


利央のことだったらそんな風になるんだな。


なんか……ほんとうぜぇ。


「どんな、話したんだよ」

聞いてからはっ、と口を押さえる。


何聞いてんだよ、俺。

横目でちらりと馬鹿を見ると気にしてないように話し始めた。


「えと、ShiNe専用ルームにいれてもらった!!」


ばっ、と馬鹿を見る。

あそこに入った女、今までいなくね?

一番連れ込んできそうな利央でさえ連れてこなかった。

随分、馬鹿に本気だしたんだな。


「で?」

「お昼に渡蟹のスパゲ…」

「お前らの昼ご飯事情なんか聞いてねぇよ。何、話したんだっつってんの。簡潔に言え」



むっ、としたように顔をしかめて頬を少し膨らませ、投げ遣りな口調になった。


「もう、利央に負けないぐらいの愛で応えてあげるって言った」