Drop Piece




「なぁ、お前さ、まじで自信あんの?」

「自信?」

不思議そうに顔を傾げても俺はそのまま話を続ける。


「俺らに落ちない自信あんの?」

「へ?」


室内に響くのは俺の転がしている氷の音だけ。


「自信あんならさ、ぜってぇ落ちんなよ?」

体を乗り出して、馬鹿との距離は10センチ。

ぴくりと震える手をつかむ。




「利央にも琉飛にも晴翔にも落ちんな」




目を丸くして、少し抵抗の色を見せたけど気にしない。

唇を馬鹿の耳元へ持っていく。




「俺が落としてやるよ」


……絶対に。



その瞳に俺だけ映して。
その口で俺だけの名を口にして。
その心を俺だけで満たしてやるよ。



俺無しじゃ無理、ってなぐらいに。




固まる馬鹿を見て満足気に笑う。



「俺が絶対落としてやるよ」



だから、俺以外には絶対落ちんな。




「…落ちたとしても落とし返すけど」



水を口に含み、潤す。


「言ってる意味がよくわから…」

「ゲームだよ。あ、すぐに落ちんなよ?つまんねぇから」


ゲームは難しい方が面白ぇし?