「……うっぜ」
画面から女の写真を消し去った。
それと同時に見てたんじゃねぇかってぐらいのタイミングで電話が鳴る。
「………」
俺は携帯を机に置き、スープを幸せそうに飲んでいた馬鹿に差し出す。
「ん?」
「でろ」
頬杖をついて顎でしゃくる。
「あたし!?」
「でろよ」
「なんで!?」
「言うこと聞くっつったじゃねぇかよ」
「だから奢るって…」
「早くでねぇと切れんだろ」
そう言うとあたふたと携帯を手に取った馬鹿。
…本物の馬鹿だな。
通話ボタンを押した瞬間、響いてきた耳障りな声。
『もしもぉーし?壱流くーんっ?メール返事くれないから電話しちゃった!ねーねー、今からあたしの家来ない?』
すぐさま助けてオーラをだす馬鹿をフルシカト。
『壱流くんならあたしの家、いつ来てもいーよ?だってあたしの恋び…』
「…あの」
馬鹿が口開いた。つかあの女、何言い掛けやがった。
『壱流ー?』
「あの、あたし、壱…」
『あたし!?壱流じゃなくて!?あんた何!?』
完全にキャラ変わってんな。

