Drop Piece




その後、『迎えは行かせてるからー!』って言葉とともに切れた電話を呆然と見つめた。


ShiNeのライブは入手困難で、関係者業界人でもなかなか行くことが出来ないことで有名だった。

……それなのに、ともう一度手の中のチケットを見つめた。

今日の日付と座席番号にはspecial seatと記されているけれど、まだ実感がない。


この前ステージの袖で見たけど、今度は座席で観れる。みんなの、ShiNe全員の一番輝いてる姿を。


「やっ……た!!!」

みんな最近ずっとライブの準備で忙しそうで、壱流もよく撮影の合間に構成の確認をしながら、真剣に考え込んでいる姿も多かった。


だけど疲れてる姿なんて一度も見せない。
壱流はいつだって完璧に撮影もこなしていた。完璧主義者、そう見られがちだろうけどきっと想像もできないくらいの努力を壱流はしている。


「壱流、…格好いいんだろうなあ」

無意識にそんなことを呟いていた。